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神宮の 杜 ( もり ) に「タツノリ」コールがこだました。原巨人は10日のヤクルト戦に勝ち、最大13ゲーム差をはね返しての「メーク・レジェンド(伝説)」を成し遂げた。 やはり11・5ゲーム差という困難な状況から逆転優勝した長嶋巨人の「メーク・ドラマ」から12年。再び大逆転を演じ、連覇を達成した巨人ナインに、スタンドを埋めたG党たちから大きな拍手と歓声が送られた。 神宮球場のベンチに勢ぞろいし、電光掲示板の横浜−阪神戦を見つめていた巨人の選手たちは、阪神が敗れた瞬間、グラウンドに飛び出した。ベンチの奥にいた原辰徳監督は篠塚和典コーチらに背中を押され、マウンドの方へ歩み寄った。 スタンドをオレンジに染めたファンから大歓声が上がる。原監督の体が、8度、宙に舞った。 目を潤ませ、帽子を取って両手を上げて、グラウンドを巡った。小笠原、ラミレス、クルーン……。大逆転での優勝に貢献した選手たちと次々に抱き合った。 「すごい選手たち。本当に素晴らしい。まさに歴史をつくり、伝説をつくったと思う」。原監督はスタンド前でのインタビューで、まず選手をたたえた。「阪神が強くて突き放されたが、がけっぷちであきらめずに戦った」と振り返った。 この日、神宮球場は三塁側、一塁側とも巨人ファンで埋まった。「ファンと一体となって戦った。皆さんと大いに喜びたい」。原監督の言葉に、G党たちはオレンジのタオルを振り、「タツノリ」コールで応えた。 「優勝」と書いたパネルを持って応援した東京都板橋区の小学生、池亀一輝君(10)は、昨年も東京ドームで巨人のリーグ優勝を見届けた。「今年も優勝をこの目で見られるなんて」と興奮した様子。三塁側スタンドにいた東京都足立区の石井政利さん(42)は、脳性マヒで両足に障害が残り、車いすで観戦。優勝に両手を高々と掲げて「やったー」と叫び、「最後まであきらめずに食らいつく姿勢に感動した」と涙を浮かべた。東京都台東区の会社員、三宅 樹里亜 ( じゅりあ ) さん(36)は「去年はクライマックスシリーズで悔しい思いをしたので、雪辱して日本一になってほしい」。 |
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